グラニースミスを一個だけ収穫、でもりんごは今年で諦める・・・かな?
エスパリエ仕立ての林檎を見て、この樹形なら狭い庭でも栽培できるかもと思ったのだ。
2017年に植えたグラニースミス、待ちに待って2024年に一個だけ収穫。
アルプス乙女で初受粉
2017年に、矮性台木のグラニースミスと、マルバ台木のローズパールを植えた。双方開花を始めたものの、こちらが咲く年にはあちらが咲かずという具合で受粉に至らぬまま、ローズパールが枯れてしまった。
取り残されたグラニースミスのために求めたアルプス乙女が今年開花。
グラニースミスに人工授粉を試みた。
そして、グラニースミスが受粉に成功。アルプス乙女は受粉しなかった。
7月中旬まで順調に生育
グラニースミスを植えた場所は日当たり良好、アスファルトの照り返しも少々。ここは九州の大分県。りんごにとって過酷な環境だと今ではわかっている。
しかし、遮光ネットや果実袋も使わずに今年も頑張ってもらう。この庭で、自然体で、収穫が可能か知りたいのだ。
株元は草に覆われ、ところどころ蔓草が巻き付いたりしている。林檎だけでなく、この庭ではレモンも金柑もブルーベリーもフェイジョアも、同じように朝顔や藪豆やヘクソカズラをところどころに纏って実をつける。
果実は4つ。6月下旬にはリンゴらしくなってきた。
7月中旬、ツヤツヤピカピカの青リンゴ。綺麗である。この頃までは。
満身創痍のグラニースミスを一つ収穫
今年の夏は暑かった。雨が長く降らない日が続き、そして避難指示が出るような大雨が降った。頑張った果実のうち3つは黒く変色して落ちた。おそらく炭疽病と思われる。
残った一つも炭をまぶしたように変色したものの落下することなく秋を迎え、10月31日に収穫。
水洗いであらかた煤は落ちたが、サビのような黒変が残った。これは黒星病かな?重さは214.5グラム。
紅玉と合わせてアップルパイに
半分にカットすると、内側は思ったよりも傷が少なかった。下画像の赤いりんごは買ってきた紅玉だ。
一切れ生で食べた。食感はシャリコリ、甘味あっさり、際立つ酸味。我が家の好みにドンピシャである。毎年生齧りしたいおいしさ。
残りはもちろんクッキング。グラニースミスだけでは足りないので紅玉と合わせて、カスタードクリームなし、甘さ控えめでアップルパイを焼いた。どちらのりんごも加熱しても果肉の形がしっかり残るタイプ。
我が家では好評であった。
りんごを育てるのを断念すべきか思案中
今年でりんご栽培をやめようかと思っていた。りんごには酷暑だし、りんご好きの昆虫もとても多い。
下画像はルリカミキリ。可愛い見た目とは裏腹に、与える被害は一番重篤であちこちの枝がボロボロになる。秋になったら現れる常連の芋虫も数種。
でも、グラニースミスがあまりに美味しかったので、頑張ってもらおうかと欲が出てしまう。