9月下旬ノウゼンカズラの最後の花

閲覧注意!クロメンガタスズメと羊たちの沈黙

ノウゼンカズラの枝にて褐色型のクロメンガタスズメの幼虫を発見

夏の庭を快活に彩ってくれたノウゼンカズラの最後の花が終わり、葉が落ちた後の茶色い鞭のような枝を撮影中、白と黒が入り混じった10センチ越えの芋虫に遭遇!スズメガの一種、クロメンガタスズメの幼虫だ。

(閲覧注意)大きな芋虫の画像あり。苦手な方はご注意を

9月中旬まで頑張って咲いたノウゼンカズラ

朝から晩まで日当たりの良い乾燥がちの庭で、無肥料かつ無造作な剪定(枝の向きを変えようとしてボキッと折ってしまうことも多々)に耐えて花を咲かせ続けてくれたノウゼンカズラ。

9月下旬ノウゼンカズラの最後の花
今年最後の花だ:20190918撮影

ノウゼンカズラの急激な落葉

急に涼しさが増したこの一週間の間に、葉っぱがほとんど落ちてしまった。緑色だった新枝も徐々に飴色の滑らかな鞭のように変化。

ノウゼンカズラの鞭のような枝
枝が緑色から褐色に変化:20190926撮影

枝の質感を画像に収めるべく接写を試みていたところ、手にしていた枝に巨大芋虫がいることに気づいて「ウヒャッ」と声が出てしまった。

蛇みたいな顔の芋虫

白と黒が複雑に入り混じった色彩が鱗めいて、顔だけ見ると小蛇のように見えたのだ。

蛇の頭にも似たクロメンガタスズメの幼虫(褐色)の頭
白と濃茶のツートン柄:20190926撮影

ちょっとマスティフ似?10センチの巨大芋虫

カメラに近い指が大きめに写っているが、実際は指の太さとそう変わらない。長さは10センチほど。
下から見る顔は縦筋がヒダのように見えてマスティフ犬の口元みたいだ。黒い爪をきちんと合わせたポージングと相まって、これは可愛らしいのではないか?

クロメンガタスズメの幼虫(褐色)と指の大きさ比較
黒い爪先をとじ合わせて:20190926撮影

くるりんと曲がった尻尾を見て、クロメンガタスズメの幼虫と判断した。

クロメンガタスズメの幼虫(褐色)のくるっと曲がった尻尾
キュッと掴んだ足がカワイイのだ:20190926撮影

下画像は逆さまだが、横から見た頭部。後頭部のデコボコと斑紋めいた柄が爬虫類っぽさを与えているのだな。いや、横顔もマスティフぽいか?

クロメンガタスズメの幼虫(褐色)の頭部
細かな斑点がびっしり:20190926撮影

ノウゼンカズラの葉っぱを几帳面に平らげる

スズメガの幼虫は食べ方がとても綺麗だ。ブドウの葉が大好物なコスズメもそうだが、このクロメンガタスズメも葉っぱを順番にきちんと完食していく。つまり大食漢なのだ。

ノウゼンカズラを食べるクロメンガタスズメの幼虫(褐色)
順番に葉っぱを食べているみたいだ:20190926撮影

季節による自然落葉だとばっかり思っていたが、案外この幼虫の旺盛な食欲が原因だったか。

翌日には姿を消したこの幼虫、土の中で蛹になる時が来ていたのだ。

黄色い蛍光色のクロメンガタスズメの幼虫

クロメンガタスズメの幼虫は変化に富む個体色をしている。下の画像は、去年、白式部を丸坊主にしてくれたクロメンガタスズメの幼虫だ。鮮やかな黄色に紫の挿し色が入り、同じ蛾の幼虫とは思えないほど色彩が違う。

クロメンガタスズメの幼虫(黄色)
去年の幼虫は黄色だった:20180923撮影

2年連続でこの庭に現れたクロメンガタスズメ。残念ながらまだ羽化した姿を見せてくれない。

偶然にも「羊たちの沈黙」を見る

この芋虫に遭遇した夜、なんとスカパーで「羊たちの沈黙」を放送していた。ジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスが共演したこの映画の中で、ヨーロッパメンガタスズメが大きな意味を持つ。

画面の中のヨーロッパメンガタスズメの背中に浮かぶドクロ紋を鑑賞しつつ、我が家産のクロメンガタスズメのドクロを一度でいいから目にしたいと切望してしまうのだ。