バラが好きである、虫も好きである

よって、薬剤は使っていない。いくつかのバラは去年から無肥料。残りのバラも今年寒肥を入れていない。

無肥料栽培2年目のミスター・リンカーン

2020年についうっかり肥料を入れるのを忘れられ、今年2回目の肥料なし。昼過ぎから建物の影になるためか一生懸命背を伸ばして咲き、いつも下から見上げることになるミスターリンカーンである。我が家ではあまり花数が多くない。

今年の一番花はバラクキバチの産卵で全滅。下は二番花。肥料なし一年目はバラクキバチの被害をこの花だけが免れた。てっきり「肥料なし=バラクキバチ来ない」と思っていたら、そんなことはなかった。

ウッドデッキのそばにあるこの花が開き始めるとすぐにわかる。香り高い花なのだ。

背高のっぽのバラ(ミスターリンカーン)空に向かって咲く
今年も背が高すぎて顔が見えない:20210610撮影

夏になると周囲に紫蘇が蔓延る。庭を埋める勢いの紫蘇を見下ろして咲く深紅の花だ。

花付き良し、花もち良し、香り良しのエル

こちらは1メートルほどの高さで横に広がって咲く。ピンクと杏色が入り混じる花色。黒星病で葉を落とすことがあるが、秋には復活。冬になるまで花をつける。

野草とともにたくましく咲くバラ(エル)
香り高く花付きも良いのだ:20210602撮影

地植えのイングリッシュローズ、クレアオースチン

ウッドデッキの際で木立バラとつるバラの中間の樹形になっている。イングリッシュローズの例に漏れず花もちはあまり良くない。豊かな香りと優しい花貌、繰り返し咲く花付きの良さも魅力だ。

葡萄と林檎が育ちすぎて、夏の盛りにはこの花の周囲に影が落ちる。なんとかせねば。写真では花のすぐ下までリンゴの葉が伸びている。

花首の細いバラの蕾はクロケシツブチョッキリのダメージをモロにうける。薬剤を使わない分、虫パトロールが欠かせない。

雨の中、俯いてさく白薔薇(クレア・オースチン)
つつましやかで優しげな表情。花は数日で散る:20210603撮影

去年鉢植えから地植えに移したダブルデライト

初年度から無肥料にしてしまい、スパルタがすぎたかと案じられたダブルデライト。頑張って咲いているが葉に黒星病が出ている。この夏どんな生育となるかハラハラしながら見守ることになる。

ダブルデライトも無肥料・無農薬
足元は野草に覆われている:20210605撮影

西の庭のクイーンエリザベス

こちらも一番花の多くががバラクキバチの被害にあった。花首が長く直立するものほど被害を受ける。花の上にいるのはツチイナゴ。彼らはバラの花びらも食べるのだ。

クイーンエリザベスの花の中のツチイナゴ
ツチイナゴはバラの花びらを食べる:202105014撮影

灰色カビ病発症の名無しの白薔薇

花びらがシャワシャワと縮んでいる。灰色カビ病だ。梅雨が開ければ収束するはずだ。早めに花をカットしようとしたらヤブキリがいた。小さな羽が見える。あと一回脱皮して成虫になる終齢幼虫だ。長い産卵管があるからメスだ。

散りかけの白薔薇の中のヤブキリの幼虫
ヤブキリはあと一回脱皮が必要:20210529撮影

カミキリムシ被害のホーム&ガーデンは今年も多花

去年、カミキリムシの被害にあったホーム&ガーデン。根元に開いた大穴(木工用ボンドを流し込んである)の影響を心配していたけれど、変わりなく旺盛に花盛りである。照葉のこのバラは黒星病になりにくい。たくましさがこの花にはある。

房咲きの春のバラ(ホームガーデン)
カミキリムシの後遺症はないようだ:20210605撮影

こんな感じで、虫に食われ、病気になりながら我が家のバラは咲いている。生き物の痕跡を身に刻みながら咲く花が好きなのである。